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ヨガvsピラティス:個人指導者がピラティスブームを乗り越える戦略

ヨガ指導者向け

ピラティススタジオが都市部に増え、若者が「ピラティスで体が変わる」と話す2025年。
ヨガ指導者のあなたは、この変化をどう捉えていますか?

実際、街中を歩いているとピラティススタジオを目にする機会が増えてきました。
これは、海外や国内のピラティススタジオのフランチャイズが増えていることが背景にあるでしょう。

海外の大手ピラティスブランドや国内フランチャイズが、資金力を武器に生徒を集める一方で、個人指導者は集客や差別化の必要に迫られています。

とはいえ、ヨガには独自の強みがあります。
シニア層には「健康」として、子育て世代のママには「マタニティヨガ」、子どもには「キッズヨガ」として認知され、ピラティスよりも幅広い層に浸透しているのです。
このピラティスブームの中こそ、個人指導者が「自分だけの価値」を磨くチャンスです。

大手にはない柔軟性と人間味を武器に、この記事ではピラティスブームの背景を分析し、個人ヨガ指導者が生徒を惹きつけ、ビジネスを発展させるために必要な視点を考えていきます。


ピラティスブームと大手参入、個人指導者の課題

ピラティスの人気が急上昇しています。
2023年以降、Googleトレンドでは検索数が増えており2025年になりヨガを上回っています。

2020年〜2025年5月までGoogleの検索ボリューム


市場全体の成長も著しく、ヨガ・ピラティススタジオ市場は2022年に1280億米ドル、2035年には2700億米ドルに達すると予測されています(年平均成長率約10%)。

この流れを牽引しているのが、海外ブランド(例:CLUB PILATES)や国内大手(LAVA、ピラティスK)です。
彼らは20~30代女性を中心に、マシンピラティスをおしゃれにブランディングし、豪華な設備と大規模な広告で集客を強化しています。

個人ヨガ指導者にとって、これは大きな試練です。
特に「ボディメイク」や「即効性」といったイメージが強いピラティスに、生徒が流れてしまう可能性もあります。

大手の資金力やマーケティング力に対抗するためには、個人指導者ならではの戦略が必要です。
今こそ、差別化と自身の価値の再定義が求められています。

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ピラティスがヨガを追い越す理由

ピラティスがヨガを追い越しつつある背景には、いくつかの要因があります。

まずはターゲット層の違いです。
大手ピラティススタジオは20~30代の女性を中心に、「引き締まった体」「姿勢改善」「おしゃれ」といった価値観を前面に出しています。
特にマシンピラティス(リフォーマーなど)は短期間での効果を実感しやすく、人気を集めています。

一方で、ヨガも「引き締まった身体」「健康」といったイメージがありますが、近年は大きな革新的ムーブメントが見られません。

次に挙げられるのが、大手の資本力と展開スピードです。
海外ブランド(例:BASI Pilates)や国内大手(the SILKなど)は、統一感のあるスタジオとブランド戦略で信頼を獲得しています。
価格設定も幅広く、「試しやすさ」や「安心感」を提供しています。

マーケティングの巧妙さも無視できません。
ピラティスはInstagramやTikTokなどで「ビフォーアフター」やトレーニング動画を積極的に発信し、若年層へのリーチに成功しています。
ヨガのSNS活用も進んでいますが、「変化の見えにくさ」が課題になっているのが現状です。

最後に挙げられるのは「特別感」です。
ピラティスは機械を使うことで非日常感があり、特別な体験として提供されています。
実際にマシンピラティスを体験すると、普段使わない筋肉が刺激され、満足感も高くなります。

対して、ヨガはマット一枚でどこでもできる「手軽さ」が魅力の一つ。
しかしこの手軽さゆえに、差別化が難しいという一面もあります。
だからこそ、ヨガ指導者は「自分だからこそ提供できるヨガ」の価値を明確に打ち出す必要があるのです。

ヨガ+〇〇でニッチ市場を開拓

個人ヨガ指導者が生徒を引きつけるには、「ヨガ+〇〇」でニッチ市場を攻める戦略が有効です。
あなたの経験や得意分野と掛け合わせて、独自のクラスをつくってみましょう。

ステップ1:自分の強みを棚卸しする

まずは、自分の経歴やスキルを整理します。
たとえば、私の場合は整形外科での勤務経験とキッズヨガの実績を活かして、保育業界へアプローチしています。

ヨガは他分野と組み合わせやすい柔軟性があるため、あなたの強みと必ず結びつけられるはずです。

ステップ2:ターゲットを絞る

「誰でもOK」では、大手に埋もれてしまいます。
シンプルに「ヨガをやりたい!」「ピラティスをやりたい!」と考えている人は、すでに大手スタジオに向かっています。

だからこそ、具体的な悩みを持つ人に向けたヨガを提供することで、差別化を図りましょう。

ステップ3:得られるベネフィットを明確にする

「何が得られるのか」が伝わらなければ、生徒は集まりません。
あなたのヨガを受けることでどんな変化があるのか、どんな未来が待っているのかを、具体的に示す必要があります。

単に「ヨガが好きだから、みんなに良さを伝えたい!」という気持ちだけでは、大手スタジオに埋もれてしまいます。
場合によっては、他の個人ヨガ指導者と差がつかないことも。

ここで大切なのは、大手がいくら資金をかけても真似できない、あなただけのブランドを築くことです。
伸び続けるヨガ・ピラティス市場の中で、明確な立ち位置を定めることで、活動の幅も広がっていくはずです。

まとめ

ピラティスブームと大手スタジオの参入は、確かにヨガ指導者にとっては脅威に映るかもしれません。
しかし、その流れに飲まれる必要はありません。

むしろ、「ヨガ+〇〇」という掛け合わせで、自分だけの価値を打ち出し、ニッチ市場で独自のポジションを築くチャンスです。

あなたの経験・スキル・人柄が活きる場面は、必ずあります。
生徒の悩みに寄り添い、信頼を築くことこそが、これからの時代に求められるヨガ指導者の力なのです。

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
広島市内の整形外科で17年間勤務後、2025年4月に独立。ボディコンディショニングサロンゆうまなを広島県廿日市市にオープン。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています。

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