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「それもいいね」から学ぶ子供の多様性を認めたキッズヨガの指導法

ヨガの効果

ナマステ!ヨガ初心者アドバイザーの串本です!

ヨガは、身体と心をつなぐ素晴らしいものです。特にキッズヨガは、子供たちが身体を動かして楽しみながら自分を表現し、自信を育てる場として効果的です。

タイトルにある「それもいいね」は2025年春からNHK教育で7:00から放送されている「The Wakey Show ~ ザ・ウェイキー・ショウ」のエンディング曲です。こっちのけんとさんが作詞作曲した心あたたまる楽曲なのでぜひ聞いてみてください。

この曲にある「この世界は誰もが人それぞれ。違っていてもそれもいいね」という歌詞は、子供たちの個性や多様性を尊重する大切さを、やさしく教えてくれます。

キッズヨガの指導でも、このメッセージはとても重要です。

この記事では、「それもいいね」のメッセージを軸に、キッズヨガで子供の多様性を尊重する指導法を、初心者の先生にもわかりやすく紹介します。

多様性を認めるキッズヨガのマインドセット

キッズヨガの指導で何よりも大切なのは、子供たちの多様性を認めるマインドセットです。

大人にとってのヨガは「正しい動き」が目的になりがちですが、子供にとってのヨガは「楽しむこと」が何より大切です。

「それもいいね」の「人それぞれ」という歌詞は、まさにキッズヨガの指導にぴったりの考え方です。

子供たちは身体の柔軟性や集中力、好奇心の向きも一人ひとり異なります。同じ動きを伝えても、表現の仕方はさまざまです。

たとえば、ある動きを教えたとき、すぐに真似できる子もいれば、バランスを崩して笑う子、自分なりのやり方を試す子もいます。

初心者の指導者はつい「正しくやってほしい」と思いがちですが、本当に大切なのは「その子の今の動きを受け入れること」。

楽しそうに挑戦しているなら、それこそがキッズヨガの素晴らしい瞬間です。

僕のクラスでは、たとえ動きが違っても、「そのやり方、いいじゃん!」と声をかけます。

こうした関わりが、子供たちに「自分はこれでいいんだ」と感じさせ、ヨガへの抵抗感を減らしてくれます。

ある日、ひとりの子が指導とは異なる動きを始めました。最初は修正したくなりましたが、その子の楽しそうな表情や意外とその動き効果的かも!と思い、「それいいね!みんなでやってみよう」とみんなでやることにしました。

クラス全体がその子の違った動きを発端に新しい運動ができたのです。

「正解かどうか」で判断せず、「それもいいね」と受け入れる姿勢こそ、キッズヨガの土台になる考え方です。

チャレンジを褒めるヨガ指導のコツ

キッズヨガでは、子供たちが「新しいことに挑戦する瞬間」を大切にします。

僕のモットーは「できなくてもいいのでまずやってみよう」。

ヨガ初心者の子供たちは、動きに自信がなかったり、失敗を怖がったりすることがあります。

そんなとき、「それもいいね」の精神を活かして、挑戦したという事実そのものを褒めてあげることが大切です。

新しい動きを伝えたとき、子供たちはさまざまな反応を見せます。

ある子は勢いよく動き出す一方で、別の子は不安そうに立ち止まるかもしれません。

そんなとき、「ちゃんとできなかったね」と注意するのではなく、「やってみようとしたの、すごいね!」「ちょっとだけ一緒にやってみようか」と声をかけてみます。

このような声かけは、「失敗しても大丈夫」という安心感を生み、子供たちの挑戦する気持ちを引き出します。

チャレンジを褒めるコツは以下の2つです:

  • 小さな成功を見逃さない
     たとえ一部だけでもできたなら、「そこすごくよかったよ!」と伝えましょう。大きな失敗より小さな成功を見つけてあげましょう。
  • プロセスを褒める
     「できた」よりも、「やってみた」という努力を評価します。

以前、初めて参加した子が「できない…」と座り込んだことがありました。すると隣にいた友達が「一緒にやってみよう」と後押ししてくれたのです。

その子はおそるおそる動き出し、一歩踏み出してからサクッと動くようになりました。

このように、小さな成功体験が次のチャレンジにつながるのです。

指導と違う動きをしても、楽しそうにしているなら「その動き、めっちゃいいね!」と肯定し、クラスに取り入れると、全体が活気づきます。

挑戦を褒めることで、ヨガは「できる・できない」ではなく、「やってみることが楽しい」場に変わります。

間違いを楽しい動きに変える

キッズヨガの魅力の一つは、「間違い」が「楽しい動き」に変わることです。

「それもいいね」の歌詞にあるように、子供たちのユニークな動きは、実は大きなエネルギーを与えてくれます。

初心者の指導者にとっては、子供が指導通りに動かないと、つい直したくなってしまうかもしれません。

ですが、その「間違い」をよく見てみると、実は子供の創造性がそこに詰まっていることに気づくはずです。

ある日、ある子が本来とは違う流れで動き出しました。最初は戸惑いましたが、楽しそうにやってるのを見たら「よし!ならみんなでやってみよう!」と思えました。

実際にトライしたら結果、クラス全体が笑顔になり、新しいアイデアで盛り上がりました。

「正しい形」にこだわらず、「楽しい気持ち」を優先することで、ヨガは創造的で自由な遊びに変わります。子供達を「型にはめる」のではなく「型から自由に動く」ことが子供の可能性を引き出してくれるのです。

このような指導をするためのポイントは以下の通りです:

  • よく観察すること
     子供の動きにどんな気持ちや意図があるかを感じ取ります。
  • ポジティブなリアクションをする
     「それ、面白いね」「もっと見せて」と関心を示してあげましょう。

ヨガは、「こうあるべき」という形を手放したとき、最も自由で楽しいものになります。

初心者の指導者こそ、「それもいいね」の気持ちを忘れずに、子供たちの豊かな創造性を受け入れてみてください。

まとめ

キッズヨガは、子供たちの個性や創造性を引き出す最高の場です。

「それもいいね」の精神をもって、指導者は子供たちの「やってみよう」という気持ちを尊重し、小さな挑戦やユニークな動きを受け入れていきましょう。

完璧でなくても、自分らしく動き、笑顔で過ごす時間が、子供たちにとってかけがえのない経験になります。

初心者の先生こそ、シンプルな言葉と遊び心を大切にして、子供たちの「自分なりのヨガ」を応援してみてください。

クラスに広がる笑顔とエネルギーは、きっと指導者にとっても忘れられない喜びになるでしょう。

プロフィール
kushimotomisao

串本 操/ヨガ・ピラティスインストラクター広島県広島市出身。全米ヨガアライアンスRYT200 ポールスターマットピラティスインストラクターの資格を取得。
広島市内の整形外科で17年間勤務後、2025年4月に独立。ボディコンディショニングサロンゆうまなを広島県廿日市市にオープン。「ヨガ・ピラティスのメソッド」と「15年以上実務から得た経験と知識」を活かした運動指導方法でリハビリ業務やグループレッスンをしています。保育園でのキッズヨガ、アスリートへのコンディショニングヨガ、高齢者向けのシニアヨガと転倒予防教室など老若男女問わずそれぞれのニーズに適した運動指導を得意としています。

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