ナマステ!ヨガ初心者アドバイザーの串本です!
現代人の多くは、日々の忙しさの中で自分のための時間を確保するのが難しくなっています。仕事、家事、子育て…気づけば1日が終わっている。そんな生活が続くと、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、心も身体も疲れ切ってしまいます。
私が整形外科に勤めていたとき、多くの患者さんが「身体の不調」を訴えて来院されていましたが、話を聞くとその多くが心の疲れを抱えていました。
「家族のために」「仕事のために」と自分を後回しにしてきた結果、心身が限界に達していたのです。
そんな方々に共通していたのは、「自分のための時間がない」ということ。自分が本当にリラックスできる時間、何かに集中して没頭する時間がないと、心の回復は難しいのです。
そこでおすすめしたいのが“没頭する時間”の大切さ。そして、もし可能であれば、ヨガという選択肢です。ヨガは身体を整えるだけでなく、心も整えてくれる優れた手段なのです。
疲れが取れない毎日

「なんだかずっと疲れている」「休んでもリフレッシュできない」「イライラしやすくなった」──そんな感覚を覚えたことはありませんか?
これは単なる“疲労”ではなく、心のサインかもしれません。
私たちがストレスを感じるのは、ごく自然な生体反応です。たとえば、人間以外の動物もストレスを感じながら生きています。獲物から逃げるために緊張したり、危険を察知して警戒したり…それは生命を守るために必要な反応です。
ですが、現代人のストレスはより複雑です。情報も刺激も多く、常に何かに追われているような感覚があります。スマホを見ればSNSの通知や仕事のメッセージ。休んでいるつもりでも、頭の中はずっとフル回転。これでは、真の意味で休めていないのです。人間関係や将来への不安、自己否定、情報過多など、「直接的な危機」ではないけれど、じわじわと心にのしかかるようなストレスが多くなっています。
特に子育て世代や働き盛りの方は、自分のことを後回しにしがちです。「今日も自分の時間なんてなかったな…」という日々が積み重なっていくと、ストレスはどんどん蓄積していきます。
そして、ストレスの許容範囲を超えると、心と身体のどこかに必ず影響が出てきます。頭痛や肩こり、不眠やイライラ、あるいはうつ症状として現れることもあるのです。
ストレスへの対処法には大きく分けて2つの方向性があります。
1.ストレス耐性を高める。心身の基礎体力やメンタル力を高めて、ストレスに負けにくい自分になること。
2.ストレスを上手に解消する。溜まったストレスをこまめにリセットし、健康を保つこと。
ヨガはこの両方の観点で非常に効果的な手段ですが、今回は特に「ストレスを解消する」という視点からお話をします。
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ストレスが限界を超えると…

人間は多少のストレスには耐えられるようにできています。けれど、どんなに強い人でも“限界”はあるのです。
たとえば、身体であれば「疲れたら休む」「筋肉痛があれば使わない」といったシグナルがわかりやすく出ます。でも、心の疲れは見えにくく、本人も気づかないまま溜まり続けてしまいます。
整形外科で働いていた頃、腰痛や肩こりなどの慢性的な症状を訴える方がたくさんいましたが、話をよく聞いてみると「子どもの受験で気が張っていて」「夜も仕事のことを考えて眠れない」など、実は心の疲れが原因で生活リズムが崩れているというケースがとても多かったのです。
人は、自分をないがしろにした生活を続けていると、身体にも心にも負荷がかかってしまいます。その結果、寝ても疲れが取れない、やる気が出ない、体調が崩れやすくなる…といった悪循環に陥ってしまうのです。
このような状況に対しては、根本的な「心のリセット」が必要です。そしてその手段のひとつが、“没頭”すること。つまり、自分の好きなことに心から集中できる時間を持つことなのです。
“没頭”が心を整えるカギ

「没頭できる時間を持つ」──これは心のメンテナンスにおいて、とても大切なことです。なぜなら、人は何かに夢中になっているとき、ストレスを忘れられるからです。
私自身、整形外科で働いていた頃、心身ともに疲弊している患者さんには、まずこう伝えていました。
「ヨガができれば一番良いのですが、難しければ、まずは“好きなことに没頭してみてください”」
たとえば、料理が好きな人は、ひたすら料理に没頭するのも良い方法です。お菓子を焼いたり、凝った献立を作ったりする時間は、頭の中の“嫌なこと”を追い出してくれます。
また、ドラマ鑑賞が好きなら、思い切り泣いたり笑ったりすることで感情が浄化され、ストレス発散になります。
人によっては、お酒を飲むことや甘いお菓子を食べることが“ちょっとしたご褒美”になっているかもしれません。こうした嗜好も、適度に楽しむ分にはメンタルをケアするために必要な没頭する時間として有効です。
ただし、行き過ぎると体重増加や生活習慣の乱れにつながる可能性もあるため、自分の心と身体のバランスを見ながら取り入れることが大切です。
ポイントは、「それをしている間だけは、他のことを忘れられるかどうか」。
没頭することで、心はリセットされ、また前を向けるようになります。
もちろん、ヨガができる環境にあるなら、ヨガは最適な“没頭”ツールです。ヨガは身体を動かしながら呼吸を整えることで、交感神経と副交感神経のバランスが整い、心が落ち着いていきます。
実際にヨガのクラスでは、終わった後に「頭がスッキリした」「気分が軽くなった」と言われることがとても多いです。それは、ヨガを通じて“今、この瞬間”に集中できていた証拠です。
まとめ
ストレス社会の中で、自分の心を守ることはとても大切です。
そのために必要なのは、“何かに没頭する時間”を意識的に作ること。
ヨガはその最適な手段ですが、できないときは無理をせず、自分が本当に好きなことに夢中になる時間を大切にしてください。
嫌なことを忘れる時間、リセットできる時間を持つこと。それが結果的に、心と身体を守ることにつながります。
まずは1日10分でも構いません。あなたが夢中になれることに、ちょっとだけ時間を使ってみませんか?

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