ヨガシカくんは解剖学はどのくらい理解できてる?
いや、もう全然サッパリですね!
いやそんなハッキリ言うなよ。ヨガを指導する上で解剖学はとても大事!その理由を2つ言うからヨガシカくんもしっかり学んでね!
解剖学がイマイチな指導者は多い
ヨガ指導者の方の指導する前の仕事は様々です。OL、モデル、ダンサー、専業主婦、営業職など指導者によって様々な経歴を歩んでいます。
ある程度経験を積んだ指導者は大丈夫だと思うのですが、まだ経験が少ない指導者は多くの不安を抱えていると思います。そのひとつが資格養成講座で解剖学を学んだけどまだいまいち理解できていない…
例えば、熟練のヨガ指導者が熟練の参加者に指導する場合は難易度の高いポーズを指導しても問題ないでしょう。しかし、新米ヨガ指導者がヨガ初心者の方に指導するとなると難易度の低いポーズでも身体を傷つけることがあります。
なので特に新米ヨガ指導者の方には解剖学の知識が必要です。
理学療法士や鍼灸師、柔道整復師、フィットネストレーナーなど医療業界やフィットネス業界で働いていた人は学校で学んできたので問題ないと思います。前述したような方は今まで学んできていない事なので多くの人が苦労したのではないでしょうか。
しかも、養成講座の指導者自体の解剖学知識が正直イマイチということも残念ながらあります。
解剖学を学ばなくてもポーズのやり方さえ知ってればレッスンできますからね
ヨガ指導者が解剖学を知らないといけない2つの理由
って事でヨガ指導者に解剖学の知識は必要です。
指導者が解剖学を知らない理由は主に2つです。
- 効果的にアーサナの修正を行うため
- 参加者に身体を傷つけないよう安全に指導するため
この2つが疎かになってしまうとただなんとなくヨガをしてもらい、なおかつ危険なレッスンになってしまいます。このようなレッスンにならないためにも解剖学の知識は必要なのです。では1つずつ解説します。
効果的な修正は参加者の満足度が上がる
指導者の皆さんはレッスン中に参加者のアーサナを修正することがあると思います。それは参加者がそのアーサナをよりフィットさせること雑念を取り除き、効果的にするためです。
この時に解剖学の知識があればどうでしょうか?
例えば、長座前屈のポーズを指導するとします。目の前に背中が丸まって窮屈そうにしている参加者がいたらどのように修正するでしょうか。
長座前屈は脊柱からではなく股関節から動かす事が共通認識だと思うのですが、身体が固い人はうまくできません。この時、解剖学を十分に理解していない指導者だったら無理やり背中を押して前屈を深めてしまうかもしれません。
しかし、解剖学を理解している指導者はどうするでしょうか。
よくあるケースとしてハムストリングスの伸張性の低下が見られ、長座した時に骨盤が後傾位になり前屈で股関節の屈曲が制限されるケースです。
解剖学を理解できている人はハムストリングスが膝の伸展位でハムストリングスが伸長されることを知っていますので膝を少し曲げてハムストリングスを緩めるように指示します。もしくは股関節を屈曲位でもハムストリングスが伸長されるので座面にタオルなど置いて股関節の屈曲角度を浅くして前屈するように指示するかもしれません。
このように基礎的な解剖学を元に適切に修正できた身体は全身で心地よさを感じることができるのです。
解剖学を知っていれば臨機応変に対応できるようになります!
適切でない修正は逆に参加者の身体を傷つける
参加者を傷つけてしまう事は絶対にあってはなりません。しかし、整形外科で勤務していますとヨガをして身体のどこかを痛めて来院される方はいます。
どのような理由でなったかは様々ですが解剖学の知識があれば防げていたかもしれません。
では先程の例えと同じで長座前屈を指導したとします。無理やり背中を押して前屈を促した場合、身体はどうなるでしょうか。
ハムストリングスが無理やり伸長されることで筋肉を痛めるかもしれません。もしくは、骨盤の前傾が制限されているため腰椎を過剰に動かして急性腰痛になるかもしれません。ヘルニアの既往がある人だったらなおさら危険です。
これを解剖学を理解した上で前述の修正をすると参加者の身体を傷つけるリスクは減ってきます。あくまでもこれはほんの一部ですが、解剖学を理解できていたら対応力が変わってきます。
このようにヨガ指導者が解剖学をしっかり学ぶことができていれば安全で効果的な指導ができるようになります。
そういえば「股関節めちゃくちゃ広げられて痛くなった」って人もいましたね
まとめ
今回はヨガ指導者が解剖学を学んでおくべき理由を解説しました。
参加者に安全で効果的なヨガを指導する上で解剖学は大事です。特にヨガ指導の経験の浅い指導者の方にはしっかり学んでもらう必要があります。
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